リンポチェ初来日の席で・・・

awatomo2010-08-17

先日8月14日、龍神村曼荼羅美術館にてチベットの高僧”トゥルク・ジャミング・リンポチェ”による講話の席で、どういうご縁だか、光栄にもAWAYAの演奏会を行わせて頂いたのです。

チベット仏教では、ダライラマがそうであるように高僧の名は輪廻転生の生まれ変わりに代々受け継がれている。”トゥルク・ジャミング・リンポチェ”もそうして幼い頃に見いだされた”リンポチェ”のお一人なのだそうだ。

ところで、イベント準備の際、舞台があまりに殺風景なので、せっかくの曼荼羅美術館なのだし展示作品の一つでも舞台に飾ったらどうかと思い立ち、展示している曼荼羅の絵(正確にはタンカと言うらしい)の一つを舞台中央に設置した。
もっとも、僕もyUもチベット仏教について詳しい知識が無いので、この絵が何について描かれているのか知らないまま、本番を迎えた。

イベント中、意味不明の宗教画を背に講話をするリンポチェの姿を観ながら、背後の絵が気になって仕方が無かった。
絵の真ん中に描かれているのは、青鬼を連想させる緑色の体に、まるで千手観音のようにたくさんの腕をもった不思議な、神様?
はたしてこの絵はこの場にふさわしかったのか??

イベントの後、ついにyUがこの絵にはどういうメッセージがあるのかリンポチェに訪ねた。
曰く、この絵に描かれているのはターラと呼ばれる、チベットではとてもポピュラーな、人々を幸せに導く母のような存在の神様で、チベット人としてこの日本に呼ばれた私をチベットの母の前にあなた方は座らせてくれました。どうもありがとう。
それを聞いて、yUと二人ほっと肩をなで下ろしたのであった。
生きていると、時々不思議なこともあったりする。
ある日突然チベットのお坊さんの前で演奏することになり”ありがとう”と呼ばれたりもする。
ちなみにAWAYAの演奏について、彼曰く、これまで聞いた音楽の中で”Best One”だそうだ。
あいや〜ありがたや!