トラの看病

awatomo2008-08-22

トラキチは最近めっきり弱って、自分ではエサを食べなくなった。流動食を注射器でなんとか流し込んでやる。たいそう嫌がるが、何も食べないと即命に関わるから仕方がない。
ネコのエイズに似た病気と、ネコの白血病の両方が陽性だという。おそらく野良猫のウィルスに感染したのだろう。とのこと。
知らなかったのだけど、このウィルス、最近街の野良猫に蔓延して問題になっているらしい。こんな人里離れたところでも、街で流行の病にかかるとは。
でも、考えてみればこんな山里の野良猫も、もともとは街で飼われていた猫やその子猫が捨てられて野性化したもの。ま、そういうことだ。
そんなトラが、ある日突然いなくなった。
すっかりやせ細ってよたよた歩いてたくせに、日が暮れても戻る気配がない。
Yuと二人、懐中電灯を手に辺りを探しまわった。屋根裏、軒下、あぜ道、溝の中・・・。クロスケも、心配しているのかいっしょに歩き回るが全くアテにならない。結局、翌朝になっても戻らず、二人(と一匹?)は最悪の事態を覚悟していた。
が、次の日の午後ひょっこり帰ってきた。・・・なんだそりゃ。
とはいえ、あいかわらず痩せこけてひょろひょろなのには変わりはなく、予断は許さない状況には違いはない。
でも、こうして心配したり看病したりできるのも、生きていればこそ。
今はこうして二人と2匹のいる毎日、時間、暮らしを、一緒にじっくり楽しみたいと思う。