awatomo2005-06-16

いよいよ僕も本格的にここ豊田市の工場でジャイアントトらやん(以下G-TRY)制作にどっぷり関わることになった。今回の僕の使命はG−TRYを歌わせることだ。というのもこのG−TRY、子供の命令にのみ反応し、歌ったり踊ったりする設定なのだ。その為のコントローラーの設計が、今回の僕の主な仕事。この「子供の命令にのみ従う」という機能を実現させる為に、なんと名古屋工業大学の助けを借りて大人子供判別+単語認識システムを共同開発してしまったのだ。しかし、このシステムだけでは単に「判別できました」という結果を得られるだけでトらやんは踊ったり歌ったりはしてくれない。てなわけでそこからが僕の腕の見せ所なわけです、ハイ。つまり、名工大の判別信号を受け取ってから「歌を歌を歌う」「踊る」という動作に変換する、また歌う歌そのものを作ったりする作業、というわけですな。なんて偉そうなこと言っても実際には解説書片手に四苦八苦の連続。時間は迫る、気は焦る〜。でもとりあえず歌声は出来たぞ。G-TYRの歌声について、ヤノベさんからのリクエストは二つ。天使のような声と、地底の底から響くような声の2バージョンを用意して欲しいとのこと。そこでジャイアントトらやんのモデルとなった腹話術人形「なにわのトらやん」同様、ヤノベさんの父上「まさのぶ氏」のお声を素材に、加工に加工を加えてなんとかイメージに近い歌声を作ることが出来た。さて、この声が美術館中を響き渡るのが楽しみだなぁ。(写真は制作途中のコントローラ本体)