愛ある乗り物

awatomo2006-03-26

和歌山に越して移動が多くなったことだし、そろそろパンダ号以外に僕とYu別々の移動手段が必要かも、ということで2台目の車の候補をいろいろと考えあぐねているところに、ふっと思いついたのがミゼット2だった。でもミゼット2など街中でめったに見かけないので、実際どんな車だったか細かいところまで思い出せない、謎多き未知の車だった。かなり小さいらしい、トラックとカーゴがあるらしい、いちおう二人乗れるらしい、と雑誌の写真を眺めているうちに謎が謎を呼んで想像が膨らむばかり。こうなったら実際に見るしかないと、いてもたってもいられなくなったあわ屋の二人は、さっそくミゼット2を置いてある中古車屋に行ってみた。逸る気持ちを抑えつつようやく目前に現れたその乗り物は、想像通りの小さく愛くるしいかたちで、また想像以上によく出来た車だった。とにかく乗って触って伝わってくるものは、まさしくこの車に込められた「作り手の愛」だった。こんなにも車に「愛」を感じたのは、中学の時初めてパンダに乗ったとき以来かもしれない。この中古車屋にはこの日10台近いミゼット君が展示されていたので(全国でも珍しいらしい)、カーゴもトラックも見比べる事が出来たし、いろんなボディカラーも確認できた。そこで気づいたことは、一台として全く同じ仕様のミゼット君がいないことだ。どれも、どこか何かしらの手が加えられていて個性的。そう、ここでさらに「乗り手の愛」までも感じることになった。すっかりミゼット君にはまってしまったあわ屋の二人は、その後ひたすらミゼット君を乗り比べたり見回したり試乗したり、優に半日中古車屋に居座り続けたのであった。店員さんもよく相手してくれたものだ。いやしかし思いもよらず楽しい一日となった。乗り物でこんなに楽しめるのも久しぶりだ。ウチにこの小さな乗り物がやってくる日も近い??