カエルの子はカエル？

梅雨のこの時期は、田んぼのオタマジャクシがカエルになり始める季節なんだろう。最近ウチの周りに小さなしっぽの残る子ガエルをよく見かける。
子供の頃、カエルの子は何かと聞かれて、子ガエルだなんて答えると「残念、カエルの子はオタマジャクシだよ。」とバカにされたように大人達に言われたものだ。
確かに、カエルの卵からはオタマジャクシという幼生が生まれる。だが、カエルの変態は、幼虫や蛹から羽化するといきなり成虫になる昆虫の変態とは違う。
オタマジャクシに足が生え手が生えて、色が変わってしっぽが無くなり、口が大きくなって目が飛び出して、やっと変身した姿は、小さなカエル。子ガエルだ。ここからまだ、大人のカエルになるまでの成長の期間がある。
つまりカエルというのは、オタマジャクシという魚類みたいな生を終えた後、カエルとしての第二の成長を辿る動物なのだ。
だからもし、カエルの子は子ガエルだ、なんて言っている子供がいても、あながち間違いではないと教えてあげたい、と思う今日この頃なのであった。