その2

awatomo2005-04-01

>その1からの続き
ジャイアントトらやんCG化計画
そもそも僕がこの「ジャイアントトらやん」の制作メンバーに加わることとなったきっかけは、まず「ジャイアントトらやん」のCGアニメーションを作ったことからだ。
このCGは、僕のIMI時代からの友人で映像作家の青木兼治君からの依頼で作ったもの。青木君は近年ヤノベ氏ついてのドキュメンタリー映像を撮り続けていて、今回も金沢21世紀美術館に出展されるにあたっての予告映像を作り始めていた。で、その映像に使うCGを僕に作って欲しいというものだった。しかし僕は正直CGは専門外である(何が専門かと聞かれても困るのだが・・?)。ただ以前(株)クボタでデザイナーをしていたことからCGには多少の経験はあったし、ヤノベ氏の以前の個展「EXPOSE2002」のために大阪万博のロボット「デメ」のCGアニメを制作した経緯もあってお声がかかったのだろう。ただ、「デメ」を制作した時はIMIの学生だったから、学校の機材やソフトを使って何とか作ることができた。が、今はフリー。ツールなしスキルなし金なしでどうやって作ろう・・・という状態だった。
そこで登場するのが謎のCGマスターMizuno氏である。彼は最近僕とYuの音楽ユニット「あわ屋」でVJとして参加してくれていて、CGにはめっぽう詳しい。あわ屋のVJでもいつもすばらしく美しいCG映像を提供してくれていた。そこで彼に相談したところ、CG制作のツール一式とその使い方の伝授まで引き受けてくれた。かくしてジャイアントトらやんCG化計画はスタートすることとなった。
とはいえCG完成までに残された時間はわずか数十日。その間にソフトの使い方を習得し、図面を起こし、アニメーション化し、映像作品にまでこぎつけなければならない。しかも僕もMizunoさんも平日は普通に仕事していたから、2人が顔を合わせられるのは週末に限られる。おまけにヤノベさんから頂いたジャイアントトらやんのスケッチときたら、さすがに味のあるスケッチ、なのはいいのだけどラフすぎて形がよくわからないし、何枚かあるスケッチのどれも微妙に形が違っていて、大部分を自分で想像するほかなかった。が、奇跡は起こる。とにかくどうにかこうにか手探り状態ではあったけどCGアニメは完成したのであった。

次回に続く・・・