awatomo2005-06-23

ついに展覧会当日の朝がやって来た。ところが夜を徹しての作業にもかかわらず設営作業はまだ終わっていない。ジャイアントトらやんのコントローラーも、まだ調整が残っている。どうやらナガセさんが自作してくれた回路にまだ問題が残っている様子。コントローラーだけではない。周りを見渡すと会場に敷き詰めるはずの人口芝生はまだ隙間だらけ、チョークで何か書き込まれるはずの巨大な黒板は真っ黒なまま、積み木のように積まれるはずの発砲ブロックは奇麗に四角く積まれたまま、辺りはトンカントンカンと何やら打ち付けている音やら走り回るスタッフの姿ばかりで、要するに何一つ出来ていないのであった。前代未聞のスケールの作品を展示するには時間が足りないか??心配した美術館の方から「制作の様子を展示するという方向でも構いませんので・・・」などと気を使って頂く始末。タイムリミットは今日の午後1時。でも、なんとなくスタッフの顔色には焦りは少ない。ここのスタッフたちのほとんどは、金沢での修羅場を体験した強者?ぞろい。少々の事では慌てない、といったところか。事実、どうにかこうにかレセプションの始まる1時間前には、形になっていたのであった。しかし、実のところコントローラのほうにはまだ問題が残っていた。いちおう暫定的に動作はするのだが、本来の設定のところまで動作を安定させることが出来ていない。これから展覧会終了の度に夜な夜な調整作業に追われることになりそうだ。でも、期待して観に来てくださるお客さんの為に、何が何でも完成させなくては。ナガセさんにも休み返上で豊田に来てもらうことに。頼みますよ!