awatomo2005-06-22

工場の方では今回の展覧会のもう一つの目玉、廃材を使ったマンモス型彫刻「Rocking Mammoth」が完成した。このマンモス、材料にはヤノベさんの愛車だったハイエースが使われている。このハイエースは僕もいろいろお世話になった思い出の車で、金沢21世紀美術館でのイベントの際、「あわ屋」率いる音楽隊を連れて来たときには、この車をお借りして金沢と大阪を往復したっけ。まして長年苦楽を共にして来たヤノベさんにとって、格別の思い入れがあったはず。しかし今やその姿は跡形も無く、唯一エンジンをかけたときに聞き覚えのある音が鳴り響くだけだ。まだ動く車を産廃にして、それをリサイクルして作品にして、でも不要な部品はやはり産廃になって、リサイクル業者がそれを買い取って・・・う〜ん。それにしてもつい昨日までほとんど骨組みしかなかったこのマンモス、一日で完成にもちこんだヤノベさんの制作スピードと集中力には目を見張るものがあった。もっとも、このマンモスの完成の裏にはもう一人忘れてはならない人がいる。Osamu Kokufuさんはヤノベさんの大学の後輩にあたり、廃車を使ったインスタレーションなどを多く手掛られていて、メカにはめっぽう強い。今回ハイエースの解体やマンモス型に再構築する際、またG-TRYの可動部分の制作等に絶大な働きをされたようだ。世の中にはいろんな人がいるものだ。そのそれぞれの人の持つ力が集まって、次々と作品が出来上がって行く様がまた面白い。かくいう僕も自分に出来ることをやらなくては。コントローラー、できるかな?なんたって展覧会は明日開幕なのだ。あわわ。