奉納演奏

awatomo2008-10-12

熊野川にある山修山学林の大祭にて奉納演奏に出演した。
奉納演奏と言えば、ヤノベさんのジャイアントトらやん関連のイベントで、7.5メートルの巨大ロボット”ジャイアントトらやん”を”巨神”あるいは”現代の大仏”にたとえて奉納的演出で各地の美術館で演奏したものだが、今回は本物の仏像と修験道の方々が大勢集う大祭での奉納演奏。トらやんも火を噴いたが今回は護摩焚きの炎。とうとう、ここまで来たか。

AWAYAが出演したジャイアントトらやん関連イベントおさらい
オヒラキマツリ(金沢21世紀美術館)
開眼式/入魂式(金沢21世紀美術館)
キンダガルテン 卒園式(豊田市美術館)
縄文と現代展トらやんファイヤー(青森県立美術館)

これらトらやん関連イベントでは、演出表現として”奉納演奏”というフォーマットを引用したのだけれど、大祭では引用ではなくまんま”奉納”そのものなのだから、見た目(演出的)には同じようなアウトプットでも、中身というか演奏の持つ意味合いがまるで違う。
でも、いや待てよ。本当に違うだろうか?
そもそもトらやんイベントに出演する際、なぜゆえ”奉納”的な表現をしようとしたのか。実はAWAYAは初めから奉納演奏していたのではないだろうか。つまり、ただそこが美術館だったから、奉納的”演出”という捉え方を通じて行ったが、自分達としては本当にそういう意味合いを込めて演奏しようとしていたのではないか。
さて、これは難しい問題を孕んでいる。
”音楽で感動する”というこは、果たしてアートなのか、宗教なのか、エンターティメントなのか、デザインなのか、演出なのか、学問なのか、商品なのか…。
”音楽で感動する”のところを”旨いものを喰う”に置き換えてもいい。
僕たちがここに移り住んで、音楽や米作りをしている理由が、少し見えて来た気がする。